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令和3年度「災害時外国人支援研修」が開催されました。

 令和3年10月から12月にかけ、茨城県(女性活躍・県民協働課)の主催により、令和3年度「災害時外国人支援研修」が開催されました。
 これは、災害時に外国人支援に従事する自治体職員や国際交流推進組織、外国人支援を行うボランティアなどを対象に、外国人支援に必要な知識を身につけるとともに、関係者間の連携強化を図ることを目的としています。
 研修は、3日間のカリキュラムで開催され、1日目の「入門研修」と2日目の「専門研修」はZoomによるオンライン研修、3日目の「実践研修」では、神栖市の「かみす防災アリーナ」に集まり、「災害多言語支援センター」の運営訓練や、避難所巡回訓練などがおこなわれました。

(参考)「災害多言語支援センター」とは 
 大規模災害が発生した際に、日本語を十分に理解できないために、「行政機関などが発信する情報を享受できない」「地震などの災害経験が少ない」ことが原因で精神的な不安を抱えている外国人住民に対し、災害関連情報を多言語で提供するなどの支援を行う組織です。
<主な業務内容>
行政機関などが発信する災害情報を、多言語に翻訳して外国人に届ける。
避難所を巡回して外国人の状況を把握のうえ、外国人にニーズのある情報を多言語化して届ける。

以下で、今回の研修カリキュラムや訓練の様子をご紹介します。

研修カリキュラム(令和3年度)


1)入門研修(オンライン)

日時:令和3年10月26日(火)10:00~12:00

【研修内容】
1.説明「 茨城県の災害対応について
(説明者:茨城県女性活躍・県民協働課)
2.講義「 災害時における外国人住民への基本的な対応
(講師:(特非)多文化共生マネージャー全国協議会 代表理事 土井佳彦氏)

2)専門研修(オンライン)

日時:令和3年11月10日(水)13:00~16:30

【研修内容】
1.事例発表
水戸市における防災への取り組み ~ 協働でつなぐ協力の輪 ~
(発表者:(公財)水戸市国際交流協会 竹内繁氏)
2.講義・演習
災害時における効果的な情報提供 ~ 外国語と“やさしい日本語” ~
 (講師:(特非)多文化共生マネージャー全国協議会 代表理事 土井佳彦氏)

3)実践研修

日時:令和3年12月3日(金)10:00~16:00
場所:かみす防災アリーナ(茨城県神栖市木崎1219-7)

【研修内容】
1.講義
災害多言語支援センターの機能と役割
2.演習(訓練)
災害多言語支援センターの設置・運営訓練 
災害多言語支援センターによる避難所巡回訓練 
※講師(全体)
(特非)多文化共生マネージャー全国協議会 代表理事 土井佳彦氏

<災害多言語支援センターに係る各種訓練の様子>
(1)センターの設置・運営訓練
 センターの運営に必要な人員の手配や備品の確保、関係機関との連絡調整などを行う「総務班」と、災害情報の入手とトリアージ、情報発信ツールの選定、翻訳原稿の作成などを行う「情報班」に分かれ、活動内容をシュミュレーションする訓練を実施しました。

(2)避難所巡回訓練
 地元の外国人住民の方々に協力いただき、避難所に避難中の外国人からのヒアリングにより、支援ニーズの把握や困りごとへのアドバイスをする訓練を実施しました。

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